段落と改行

改行を変換するモード

ほとんどのブログには、改行を改行として表示する(HTMLの<BR>に変換する)モードと、改行を表示には反映しないモードがあります。

改行の変換オプションの例(FC2ブログ)
FC2

改行を変換するモードは楽ですが、HTMLタグを直接入力する場合は、意図しない場所でも改行されてしまうという副作用があります。改行を変換しないモードは、HTMLが忠実に反映される反面、改行には<BR>タグを記述する必要があるので、上級者向けです。

段落の区切り

改行を変換するモードは、ブログの種類によって空行(2つ改行を連続させた箇所)が段落の区切り(HTMLの<P>タグ)に変換されるもの(MovableType, FC2ブログ等)と、そうでないもの(JUGEM等)があります。ブログ出版局は、前者の場合は段落を段落として処理しますが、後者の場合、あるいは改行を変換するモードにしていない場合は、記事の内容全体を1つの段落として処理します。

例えば、記事の内容が次のとおりであるとして、段落の先頭を1字分字下げする場合は、レイアウトの違いが生じます。

山路を登りながら、こう考えた。

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

空行が段落区切りに変換される場合(MovableType, FC2ブログ等)

山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

改行が単純に反映される場合(JUGEM等)

山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。

情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

例えば次のレイアウトを再現したいとします。

髪や身体がセメントの粉まみれになっている女が、キャラメルの箱から二粒位ずつ、その附近の子供達に分けてやりながら、
「うちの健吉と仲よく働いてやってけれよ、な」と云っていた。木の根のように不恰好に大きいザラザラした手だった。
子供に鼻をかんでやっているのや、手拭で顔をふいてやっているのや、ボソボソ何か云っているのや、あった。
「お前さんどこの子供は、身体はええべものな」
母親同志だった。

空行が段落区切りに変換されるブログでは、次の通り記述すればよいことになります。

髪や身体がセメントの粉まみれになっている女が、キャラメルの箱から二粒位ずつ、その附近の子供達に分けてやりながら、
「うちの健吉と仲よく働いてやってけれよ、な」と云っていた。木の根のように不恰好に大きいザラザラした手だった。

子供に鼻をかんでやっているのや、手拭で顔をふいてやっているのや、ボソボソ何か云っているのや、あった。
「お前さんどこの子供は、身体はええべものな」

母親同志だった。

段落内の改行を抑制する

「段落内の改行を抑制する」オプションをチェックすると、段落内の改行が除去され、段落区切りだけが反映されます。また、改行を変換しない場合、あるいは段落区切りがないタイプのブログでは、2つの連続する改行(HTMLの<BR>タグが連続する場合)を段落の区切りとして認識します。

このオプションは紙面の節約に有効です。



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