表紙デザイン「フリー」ご利用方法

表紙デザイン「フリー」では、書籍の表紙もしくはカバー全面にお好きな写真やイラストを貼り付けられます。画像の上に本の題名や副題、著者名を上書きすることも出来ますし、予め文字までデザインした画像を貼り付けてもOK!

表紙デザイン「フリー」を使うためには、一度本文の見本を作成し、「表紙を選択する」へすすみ、1.タイプで「標準」か「ソフトカバー」を選び、2.スタイルで一番下の「フリー」を選択してください。

横書きの場合は右綴じ、縦書きの場合は左綴じとなり、タイトルの表示位置が異なります。
「文字をかぶせる」のチェックを外すと、完全にオリジナルの表紙をつくることが可能です。

対応画像フォーマット

貼り付けられる画像のファイル形式は様々なものに対応しています。

対応画像ファイル形式 JPG, PNG, GIF, SVG, BMP, TIFF, JPEG 2000, PNM, WBMP

Adobe Illustrator CSで表紙を作成する場合

本の題名やサブタイトル、背文字などに凝りたい方で、Adobe Illustrator CS等を使って表紙を作製する場合、文字はアウトライン化して、SVGファイルとして保存して下さい。PDF, .aiファイルには対応しておりません。

また、オリジナルカバー・表紙の寸法は、、実計算した長さ(mm)か、縦横比を合わせて作成下さい。

装丁横長さ縦長さ
標準 260mm+本の厚さ(mm) 194mm
ソフトカバー 387mm+本の厚さ(mm) 194mm
上製本 ※ 298mm+(本の厚さ(mm)+4mm) 224mm

※本文が101ページ以上の場合のみ利用可能

「本の厚さ」については、本文見本PDFを作成した後、表紙の見本PDFを作成する画面上で確認できます。

※以下に標準・ソフトカバーそれぞれの詳細な説明をご用意しました。

 

■ 標準タイプ-基本となるサイズ

標準タイプの表紙は、横幅127mm×縦188mmが装丁の基本サイズです。
表紙は表から裏まで画像が回り込みますので、表紙PDFは上図のように、表・背・裏表紙をつなげた形になります。
見開きサイズとしては、幅が2倍+本の厚さとなります。ちょうど赤枠の位置が、仕上がりのサイズです。

画像の解像度やピクセル数は、画像の中心と、上図表紙の中心を基準とし、縦横どちらかがぴったりに合うように、
自動でリサイズされます。仕上がりサイズに加えて、上下左右3mmずつの余裕を持たせてあります。
貼り付け範囲にぴったりの画像を用意したい場合は、縦横比を上図の青文字のサイズに合わせて下さい。
例えば、本の厚さが10mmだった場合は、横縦比で 270 : 194 に合う画像を用意すれば、青枠ぴったりに貼り付けられます。

写真を貼り付けてみよう!

それでは実際に、ブログから本文見本PDFを作成し、190ページ位になったと仮定して、「フリー」表紙を作成してみましょう。
190ページですと厚さは約10mmとなりますので、表紙画像の貼りつけ範囲は上記と同じ、横縦比で、270(mm) : 194(mm)となります。

この姉妹の写真を貼り付けてみましょう。

元画素(px)数 2560px 1920px
画像の比率 4 3
貼り付け範囲の比率 270 194
貼り付け時の処理 横幅を基準として少し拡大、縦方法(上部)がカットされる

この写真の実サイズは、表紙の貼り付け範囲より少しだけ縦が大きめです。
画素数は2000px前後ですので、十分なクオリティの画質で印刷できます。

実際にこの写真を貼り付けると、表紙のPDFは次のようになります。(ブログの題名や著者名を白で載せた場合)

大体赤枠の位置で仕上げに断裁されますので、実際の製本では次のようになります。

○ 横長の写真の場合

パノラマ写真のような横長サイズの場合、貼り付け範囲の縦方向に合わせて写真は自動拡大・縮小され、
横方向の左右の端がトリミングされます。例えば、次のような写真を見てみましょう。

元画素(px)数 1280px 605px
画像の比率 2 1
貼り付け範囲の比率 270 194
貼り付け時の処理 高さを基準として少し拡大、横方向左右がカットされる

この写真の実サイズは、表紙の貼り付け範囲より縦が小さめです。
縦が短めのため、貼り付け範囲の縦方向に拡大され、左右両側の余った部分が自動でカットされます。

実際にこの写真を貼り付けると、表紙のPDFは次のようになります。(ブログの題名や著者名を白で載せた場合)

○ 縦長の写真の場合

縦長の写真の場合、表紙の貼り付け範囲に合わせて横方向が大幅に拡大され、それに合わせてはみ出る写真上部が大幅にカットされます。
ですので、元の写真がよほど巨大なサイズではない限り、表紙に貼り付けることはお勧めできません。例えば次の写真を見てみましょう。

元画素(px)数 936px 1280px
画像の比率 3 4
貼り付け範囲の比率 270 194
貼り付け時の処理 横幅を基準として拡大され、写真上部が大幅にカットされる。

縦長の写真を貼り付けると、大抵の場合拡大率も高く、写真の上半分以上がカットされてしまいます。

実際にこの写真を貼り付けると、表紙のPDFは次のようになります。(ブログの題名や著者名を白で載せた場合)

■ ソフトカバータイプ (=標準+左右カバー折り返し部分の幅)

ソフトカバータイプの表紙は、標準サイズの左右に、カバー折り返し部分(製本用語で『耳』と言います)が追加されたサイズです。
表紙には『耳』の分の横幅が増えますので、表紙PDFは上図のようになります。

仕上がりの装丁サイズは、標準タイプと同じ横幅127mm×縦188mmです。
標準タイプと同様、赤枠の位置で断裁され、仕上がります。

表紙の写真貼り付け範囲は青文字の通り、横387mm+本の厚さ、縦194mmの範囲です。
仮に190ページ程度の本文があった場合、厚さは約10mmとなり、横縦比は397:194、おおよそ2:1となります。

写真を貼り付けてみよう!

それでは標準タイプと同様に、ブログから本文見本PDFを作成し、190ページ位になったと仮定して、
ソフトカバータイプの「フリー」表紙を作成してみましょう。190ページですと厚さは約10mmとなりますので、表紙画像の貼りつけ範囲は上記と同じ、
横縦比で、397(mm) : 194(mm)、約2:1となります。

さきほどのパノラマ写真を貼り付けてみましょう。

元画素(px)数 1280px 605px
画像の比率 2 1
貼り付け範囲の比率 397 194
貼り付け時の処理 高さを基準として少し拡大、横方向左右がカットされる

この写真の実サイズと、ソフトカバータイプの表紙の写真の貼り付け範囲は、それぞれ横縦比で2:1とほぼ同じです。
従って、写真の縦方向がいっぱいに拡大され、それに合わせて横も調整されますが、ほぼ元の写真と同じ構図のままで表紙が作成できます。

 

実際にこの写真を貼り付けると、表紙のPDFは次のようになります。(ブログの題名や著者名を白で載せた場合)

赤枠の位置で仕上げに断裁され、『耳』の部分は内側に折り込まれますので、実際の製本では次のようになります。

○ カバー折り返し部分に写真は要らない場合

ソフトカバーの折り返し部分である左右の『耳』まで写真を貼り付けなくて良い場合は、画像編集ソフトを使い、
表紙に使いたい元画像の左右に0.22~0.25倍の余白をつけることで、写真をちょうど表紙の範囲に収めることが出来ます。
先ほどの姉妹の写真を例にすると、下記のような画像となります。

この写真を使ってソフトカバー「フリー」の表紙を作ると、次のようになります。

赤枠の位置で仕上げに断裁され、『耳』の部分は内側に折り込まれますので、実際の製本では次のようになります。

■ 上製本(ハードカバー)タイプ (=標準+上下左右に折り返し部分の幅)

上製本(ハードカバー)タイプの表紙は、標準サイズの上下左右に、カバー折り返し部分(製本用語で『耳』と言います)が追加されたサイズです。
ちょうど固い厚紙を表紙の画像で包み込むような形になります。
表紙には『耳』の分の縦横幅と、背文字の入る背の厚紙の厚みが増えますので、表紙PDFは上図のようになります。

仕上がりの装丁サイズは、標準タイプの横幅127mm×縦188mmより数mm大きくなります。
外赤枠の位置で断裁され、内赤枠の位置で折り返しの仕上がりとなります。

表紙の写真貼り付け範囲は青文字の通り、横298mm+本の厚さ(+4mm)、縦224mmの範囲です。
仮に190ページ程度の本文があった場合、厚さは約10mmとなり、横縦比は312:224、おおよそ3:2となります。

写真を貼り付けてみよう!

それでは標準タイプと同様に、ブログから本文見本PDFを作成し、190ページ位になったと仮定して、
上製本タイプの「フリー」表紙を作成してみましょう。190ページですと厚さは約10mmとなりますので、表紙画像の貼りつけ範囲は上記と同じ、
横縦比で、312(mm) : 224(mm)、約3:2となります。

下記のような花柄模様のデザインを貼り付けてみましょう。

元画素(px)数 1600px 1200px
画像の比率 4 3
貼り付け範囲の比率 312 224
貼り付け時の処理 横幅を基準として、縦方向が少しカットされる

この写真の実サイズは4:3、上製本タイプの表紙の写真の貼り付け範囲は3:2です。
従って、写真の縦方向が多少カットされ、印刷領域に貼り付けられます。

 

実際にこの写真を貼り付けると、表紙のPDFは次のようになります。(ブログの題名や著者名を黒で載せた場合)

外トンボの位置で仕上げに断裁され、内トンボからの『耳』の部分は内側に折り込まれますので、実際の製本では次のようになります。

自分でタイトルや背文字を入れる場合

例えばご自身で写真に文字を載せたりする場合は、厳密に写真サイズや画素数、文字の位置を検討する必要がありますが、
画像編集ソフトを使ってブログの題名等の文字を画像に追加し、本の装丁サイズの縦横比に近い画像をご用意いただければ、
あなただけのオリジナル表紙が作成できます。

[文字をかぶせる]機能を使った場合の、各ブログ情報の配置は下記の通りとなっています。

ご利用お待ちしております

以前からご要望のあったオリジナル表紙について、ブログ出版局でもご利用いただけるようになりました。
是非これを機会にお試しくださいませ!


テキストデータの記述方法

概要

このページは「テキストをEPUB/PDFに変換する」「テキストファイルを本にする」サービスのためのテキストファイルの作成方法を解説しています。

一番簡単なテキストデータは次のようなものです。メモ帳などのテキストエディタで作成してください。全角文字、半角文字の区別に注意してください。文字コードはUTF-8を推奨します。先頭の //題名: という部分で書籍化用のテキストデータであることを識別していますので、省略しないでください。//は半角。:は全角です。

//題名:ここに題名
ここに本文

さらに、いろいろな情報を含めたり、章立てするような場合は次のような形式にしてください。

//題名:ここに題名
//著者:ここに著者名
//発行人:ここに発行人
//発行所:ここに発行所
 ここに発行所住所
 ここに発行所電話番号等
//情報:ここに(c)表記など
//版情報:ここに版情報

#まえがき:ここに前書き題名
ここに前書き本文

**ここに大見出し
ここに本文

*ここに小見出し
ここに本文

**ここに大見出し
ここに本文

*ここに小見出し
ここに本文

#あとがき:ここに後書き題名
ここに後書き本文

#著者紹介:ここに著者名
ここに著者紹介本文

サンプル

以下のサンプルをテンプレートとして使ってください。

サンプルのテキストファイルをダウンロード 表示例: 横書き 縦書き

実際の書籍の例(ミッドウェー海戦)

編集方法

テキストエディタを使ってください。TeraPad, MKEditor, EmEditor, OEdit, VXEditor あたりがおすすめです。

テキストエディタで1行あたり半角78文字を表示するモードで、おおむね20行が一般的な書籍(新書、ブックレット等)の1ページに相当します。80ページのブックレットを書くなら1600行、260ページの本なら5200行を目指して執筆してください。

文書情報

//(半角)で開始する行は、文書の基本的な情報で、必ず文章の先頭に記述してください。項目の内容が複数行にわたる場合は、改行して次の行の先頭に半角スペースまたはタブを入れて記述してください。

記述できる情報は次の通りで、「題名」だけが必須です。

発行所、情報、版情報は「テキストをEPUB/PDFに変換する」用です。「テキストファイルを本にする」では反映されません

//題名

題名です。中表紙と奥付に表示されます。

//著者

著作権者です。中表紙と奥付に表示されます。

//発行人

出版社の社長の名前を書くのが一般的なようです。奥付に表示されます。

//発行所

出版社の法人名、屋号、住所、電話番号、ホームページ、メールアドレス、郵便振替口座等を書いてください。奥付に表示されます。

//情報

(c)表記等です。奥付の一番下に表示されます。

//版情報

発行日と、第○版といった情報です。奥付に表示されます。

章立て

**、*(半角)で開始する行は、それぞれ大見出し(章のはじまり)と小見出し(節のはじまり)です。生成されるEPUBファイルの内容は、小見出しごとに別のXHTMLファイルに区切られます。結果的に、見出しの前には必ず改ページが入ります。

電子書籍としての取り回しをよくするには、テキストエディタで1行あたり半角78文字を表示するモードで、100行程度、長くても200行以内で、章立てを区切ることをおすすめします。

特殊なセクション

#(半角)で開始する行は、特殊なセクション(まえがき、あとがき)のはじまりを示します。

字下げ

行頭に全角スペースを入れることで、字下げしてください。

2文字分以上の字下げをして、中央寄せや右寄せのようなレイアウトにする場合は、後述の方法を使ってください。

ルビ

螽斯《きりぎりす》のように、漢字の熟語の直後で、ふりがなを《》(全角)でくくって記述してください。《》は、「かっこ」と入力して変換することで出すことができます。

部分的にルビをふる場合は、山本|五十六《いそろく》のように|(全角)で区切ってください。

漢字以外(かな、欧文など)にルビをふる場合も、|entropy《エントロピー》のように|で区切ってください

複数の熟語で構成される場合は、大阪市《おおさかし》淀川区《よどがわく》のように熟語ごとにルビをふってください。

圏点

圏点[#圏点 ﹅]のようにしてください([]#および途中のスペースは全角です)。ルビと同様に、|おふくろさん[#圏点 ﹅]のように|(全角)で区切ることができます。﹅は圏点の種類を表す文字参照です。

圏点の種類ごとの文字参照は、こちらのページを参照してください。

縦書き

文章は、横書きを基本として作成してください。

縦書き用に変換される文字

PDFで縦書き表示される際は、以下の規則で自動変換されます。

  • 全角数字(例:203)は漢数字(例:二〇三)に変換する。
  • 2桁の半角数字は縦中横にする。
  • 2桁以外の半角数字は全角数字に変換して縦向きにする。
  • 全角欧文は縦向きにする。
  • 半角欧文は横倒しにする。
  • 全角“”(ダブルクォーテーション)を〝〟(ノノカギ)に変換する。
  • http://~で始まるアドレスには上記の変換を適用しない。

以上の変換を避ける場合は、適用箇所を<span class="pre"></span>でくくってください。

縦書きで見栄えのよい本を作る場合は、以下の規則に従って作ることをおすすめします。

  • 数字は漢数字で記述するポリシーの場合:数字は、熟語に含まれるもの以外は全角数字で記述する。どちらにするか迷った場合も全角数字。
  • 数字は洋数字で記述するポリシーの場合:数字は、熟語に含まれるもの以外は半角数字で記述する。どちらにするか迷った場合も半角数字。
  • NHKのような欧文の略語は全角で記述する。MI6のように数字を含む場合は<span class="pre">MI6</span>として変換を避ける。
  • hyper textのような欧文の単語、フレーズは半角で記述する。the 6th senseのように数字を含む場合は<span class="pre">the 6th sense</span>として変換を避ける。

縦中横

縦書きの場合に、部分的に横書きにするには、適用箇所を<span class="tcy"></span>でくくってください。

XHTMLタグ

テキスト中ではXHTMLタグを使用可能です。なるべく、EPUBでサポートされることが保障されているXHTMLタグ(以下のリンク先に列挙されているタグ)だけを使用してください。

http://www.idpf.org/2007/ops/ops2.0/download/#Section2.2.1

タグは常に閉じてください。BR, HRのように単独で使うタグは以下のように記述してください。

悪い例× よい例○
<br> <br />
<hr> <hr />

CSS 2.1 による多彩な表現が可能です。縦書き、横書きの変換規則等の詳細はこちらを参照してください。以下では、よくある例だけを解説します。

太字、斜体、大きな字、小さな字、上付き、下付き

それぞれ、b, i, big, small, sup, subタグを使ってください。

記述例:

テキスト<b>太字</b><i>斜体</i><big>大きな字</big><small>小さな字</small><sup>上付き</sup><sub>下付き</sub>

実際の表示:

テキスト太字斜体大きな字小さな字上付き下付き

引用

引用部分は、<blockquote></blockquote>でくくってください。その部分だけ枠でかこまれ、若干文字を小さくしたスタイルになります。次のように開始タグの前に2回、終了タグの後に1回改行を入れてください。開始タグの後と開始タグの前には改行を入れないでください。

...本文

<blockquote>引用
引用
引用</blockquote>
本文...

画像

現在のところ、画像のアップロード機能はありません。インターネット上のどこかに画像を配置していただく必要があります。画像はimgタグを使います。width, height, alt属性は、なるべく設定してください。

<img src="画像のアドレス" width="幅" height="高さ" alt="代替テキスト"/>

図表や単純な絵はPNG形式を使ってください。写真や複雑な絵はJPEG形式を使ってください。Adobe IllustratorやMicrosoft Visio等で出力できるSVGにも対応しています。

電子書籍は、手のひらサイズのスマートフォンや、電子ペーパーで読むことも想定する必要があります。現在普及している電子ペーパーはモノクロ4階調から16階調、150dpi程度で、ファックスのような画質です。写真、図表は、このような環境でも、何が写っているのか分かりやすいものにしてください。

悪い例× よい例○

画像は中央に大きく表示するように配置することをおすすめします。以下はwidthで幅を画面幅いっぱい(heightを省略したので、縦横比を維持して高さが自動調整される)に、styleで別段中央に表示するようにしたimgタグの記述例です。

<img src="http://~/figure.png" width="100%" style="display: block; margin: 0 auto;" alt="図"/>

文中左寄せ、右寄せで配置する場合は、それぞれ以下のようにしてください。小さく表示される分、画像も見やすいものにしてください。

<img src="http://~/figure.png" width="幅" height="高さ" 
style="float: left;" alt="図"/>

<img src="http://~/figure.png" width="幅" height="高さ" 
style="float: right;" alt="図"/>

外字や絵文字のように文中に配置する場合は、次のようにしてください。画像が文字の基底線にそろうように調整されます。

<img src="http://~/emoji.png" class="emoji" alt="絵文字"/>

画像のキャプション

大きな写真にキャプションを付ける場合は、写真の中にキャプションの文字を画像として固めてしまったほうが、確実です。

あるいは次の形式で記述してください。

<img src="http://~/figure.png" style="display: block; margin: 0 auto; width: 100%;" alt="画像の説明"/><div style="margin-top: -1em; font: normal 75%/1 sans-serif; text-align: center;">キャプション</div>

この場合キャプションは、横書きでは画像の下、縦書きでは画像の左に表示されます。

スタイルシートによるレイアウト

右寄せ、中央配置

それぞれ、次のように記述してください。

<div style="text-align: right;">右寄せ</div>

<div style="text-align: center;">中央配置</div>

文字色、背景色

行中の文字に適用するにはつぎのように記述してください。

テキスト<span style="color: Red;">赤文字</span><span style="background-color: Yellow;">黄色マーカー</span>

表示結果:

テキスト赤文字黄色マーカー

箇条書き

番号付きの箇条書き、番号なしの箇条書きはそれぞれ次のように記述してください。読みにくいですが、余計な改行が入ってしまうのを防ぐために、改行を入れずに続けて記述してください。

<ol><li>項目1</li><li>項目2</li><li>項目3</li></ol>

<ul><li>項目1</li><li>項目2</li><li>項目3</li></ul>

見た目はそれぞれ次のとおりとなります。

  1. 項目1
  2. 項目2
  3. 項目3
  • 項目1
  • 項目2
  • 項目3

強制改ページ

強制的に改ページを入れる場合は、次のように記述してください。

<br style="page-break-after: always;" />


本文の仕様

新・標準スタイル

サイズ 全体127mm×188mm
印刷面100mm×159mm
ページ余白
天14mm 地15mm
のど14mm 小口13mm
本文行数 標準(文字8pt)41行
大きめ(文字10pt)33行
最大画像サイズ

紙面の1/3 30mm×70mm
紙面の1/2 47mm×76mm
フルサイズ 100mm×135mm
※画像周辺に1.5mmのマージンあり

標準縦書き

サイズ 全体127mm×188mm
印刷面97mm×151mm
ページ余白
天18mm 地19mm
のど12mm 小口18mm
本文行数 標準(文字9pt)17行
大きめ(文字10pt)17行
最大画像サイズ

紙面の1/3 30mm×82mm
紙面の1/2 46mm×82mm
※画像上下に2.8mm、左右に1mmのマージンあり

縦二段組

サイズ 全体127mm×188mm
印刷面101.6mm×168mm
ページ余白
天10mm 地10mm
のど11mm 小口14.4mm
本文行数 標準(文字8pt)24行
大きめ(文字9pt)21行
最大画像サイズ

紙面の1/3 31mm×72mm
紙面の1/2 48mm×72mm
※画像上下に2.8mm、左右に1mmのマージンあり

新・現代文芸2

サイズ 全体127mm×188mm
ページ余白標準
印刷面93mm×154mm
ページ余白
印刷面101mm×162mm
ページ余白 ページ余白標準
天17mm 地17mm
のど21mm 小口13mm
ページ余白
天13mm 地13mm
のど17mm 小口9mm
本文行数 25行(ページ余白標準、本文12pt)
~41行(ページ余白小、本文8pt)
最大画像サイズ

中 60mm×130mm
小 40mm×130mm
※画像上下左右に1mmのマージンあり

理科系2

サイズ 全体127mm×188mm
ページ余白標準
印刷面93mm×158mm
ページ余白
印刷面101mm×166mm
ページ余白 ページ余白標準
天13mm 地17mm
のど21mm 小口13mm
ページ余白
天9mm 地13mm
のど17mm 小口9mm
本文行数 37行(ページ余白標準)
~39行(ページ余白小)
最大画像サイズ

80mm×130mm
※画像上下左右に1mmのマージンあり


本文スタイルの反映(HTML, CSS)

ブログ出版局では、本文内のHTMLタグ、CSSによるスタイルの指定のほとんどが反映されます。例えば、文字の太字、斜体、色の指定、表組、境界線の指定等が本に反映されます。

絵文字

各ブログサービス独自の絵文字タグ([絵文字:mikan]のようなタグ)は、サポートしているブログサービスに限り書籍に反映します。絵文字のサポート状況は対応ブログサービス一覧をご覧下さい。

また、class="emoji"という属性が付けられたIMGタグは絵文字としてレイアウトされます(例: <img src="mikan.gif" class="emoji">)。絵文字の最大サイズは文字のサイズと同じに制限されます。上下の位置は行の中央になります(vertical-align: middle;)。

class="emoji"が指定されていない画像は、画像の配置(文中右、別段中央配置など)が設定できるレイアウトでは、絵文字と意図して使っているものであっても、位置が変わりますのでご注意ください。

外字

特殊な文字を画像として配置する場合(外字)は、IMGタグにclass="gaiji"という属性を付けてください。外字は絵文字と同様に配置されます。上下の位置は、中央よりも若干下(vertical-align: -.12em;)となり画像の下辺が、ほぼ文字の下に揃うように配置されます(若干のずれが生ずることはご了承ください)。

ルビ

「新・標準スタイル」「標準縦組」「縦二段組」では、ルビを振ることができます。ルビを振るには、HTMLのRUBYタグを使って、以下のように記述してください。

<RUBY><RB>漢字<RT>かんじ</RUBY>

または(ルビをサポートしないブラウザで、読み方を括弧付きで表示する場合)

<RUBY><RB>漢字<RP>(<RT>かんじ<RP>)</RUBY>

縦書きのスタイル

縦書きレイアウトでは、いわゆる「全角文字」が縦向きに配置されます。半角英数字は90度横倒しになります。なお、半角カタカナは縦向きになります。

また、単に本文が縦書きになるだけでなく、スタイルが90度回転されます。例えば、<div style="border-top: 1px solid">... のようにCSSで上に境界線が指定されたボックスがあった場合、縦書きレイアウトでは境界線は右側に表示されます。この規則はテーブルの境界線や、幅、高さ、マージン、パディング、にも適用されます。そのため、横書きのスタイル指定の趣旨を壊さずに、縦書きにすることが出来ます。

各CSSプロパティは、以下のとおりに読み替えられます。

横書き 縦書き
width height
height width
max-width max-height
max-height max-width
min-width min-height
min-height min-width
padding-top padding-right
padding-right padding-bottom
padding-bottom padding-left
padding-left padding-top
border-top-color border-right-color
border-right-color border-bottom-color
border-bottom-color border-left-color
border-left-color border-top-color
border-top-style border-right-style
border-right-style border-bottom-style
border-bottom-style border-left-style
border-left-style border-top-style
border-top-width border-right-width
border-right-width border-bottom-width
border-bottom-width border-left-width
border-left-width border-top-width
margin-top
margin-right
margin-right margin-bottom
margin-bottom margin-left
margin-left margin-top
top right
right bottom
bottom left
left top

上記の他、padding, border, border-color, border-style, border-width, marginプロパティも同様に影響を受けます。

page-break-after, page-break-beforeのleft, right指定は逆になります。

画像の方向とサイズは縦書きでも維持されるため、画像に対するwidth, height, min-width, min-height, max-width, max-heightの指定は影響を受けません。

その他

HTML 4.01, CSS 2.1によるスタイルがサポートされている他、以下のCSSプロパティが使用可能です(一部スタイルの反映が不完全なことがあります)。

  • background-size
  • block-progression
  • text-align-last
  • writing-mode
  • word-wrap
  • column-count
  • column-width
  • column-gap
  • column-rule-style
  • column-rule-color
  • column-rule-width
  • column-rule
  • columns

書籍化オプションの説明

下書きも含める

通常、「下書き」あるいは「ドラフト」として保存されている記事は本から除外されますが、このオプションがチェックされているときは本に含めます。

「下書き」あるいは「ドラフト」機能がないブログでは無関係です。

カテゴリー

カテゴリーで記事を絞り込む場合は、カテゴリー名を1行ずつ正確に入力してください。

カテゴリーで絞り込みをしない場合、あるいはブログにカテゴリー機能がない場合は何も入力しないでください。

カテゴリーごとにまとめる

通常、本の中ではブログの記事は日付順に並べられますが、このオプションがチェックされていると、まずカテゴリー順に並べられ、カテゴリー内で日付順に並べられます。

通常、カテゴリーの順番は、カテゴリーに属する最初の記事の日付順となりますが、カテゴリーで記事を絞り込んでいる場合は、カテゴリーの順番は入力順になります。

ブログにカテゴリー機能がない場合は、この機能は無意味です。

日付の範囲

本に含める記事を、日付で絞り込む機能です。開始日を指定すると、その日以降の記事だけを本にします。終了日を指定すると、その日以前の記事だけを本にします。両方指定すると、指定した範囲に含まれる記事だけを本にします。

全ての記事を本にする場合は、このオプションのチェックを両方とも外したままにしてください。

本文カラー印刷

このオプションで、本文をモノクロ印刷するか、カラー印刷するかを選択出来ます。印刷・製本する場合の価格は、カラーの方が高くなります。

モノクロ印刷とカラー印刷では、それぞれ別の印刷機で、全てのページを印刷します。工程上、1つの本にモノクロ印刷とカラー印刷を混在させることは出来ませんのでご了承ください。

高画質な画像データを活用

ブログに貼りつけられている画像が、より大きな画像にリンクされている場合、そちらの画像を本に印刷します。この機能の制約等、詳細については画像についての説明をご覧ください。

目次を作成する

このオプションがチェックされているとき、ブログの記事の日付、タイトル等から目次を作成します。目次の形式は、選択する本文スタイルにより異なります。

コメントを含む

このオプションがチェックされているとき、ブログの各記事に寄せられたコメントを本に印刷します。ブログ管理者向けの非公開コメントも印刷されますので、ご注意ください。

文字色を全て黒にする

このオプションがチェックされているとき、文字の色が全て黒になります(絵文字を除く)。文字色を指定した部分があるブログでも、全ての文字は黒で印刷したい場合に使用してください。

このオプションがチェックされているとき、2つ以上連続した空行が、1つの空行に変換されます。空行を多用したブログで、本では空行を省いて紙面を節約したい場合に使用してください。

このオプションがチェックされているとき、段落内で文章を区切っている明示的な改行を除去します。詳細は段落と改行の説明をお読みください。


段落と改行

改行を変換するモード

ほとんどのブログには、改行を改行として表示する(HTMLの<BR>に変換する)モードと、改行を表示には反映しないモードがあります。

改行の変換オプションの例(FC2ブログ)
FC2

改行を変換するモードは楽ですが、HTMLタグを直接入力する場合は、意図しない場所でも改行されてしまうという副作用があります。改行を変換しないモードは、HTMLが忠実に反映される反面、改行には<BR>タグを記述する必要があるので、上級者向けです。

段落の区切り

改行を変換するモードは、ブログの種類によって空行(2つ改行を連続させた箇所)が段落の区切り(HTMLの<P>タグ)に変換されるもの(MovableType, FC2ブログ等)と、そうでないもの(JUGEM等)があります。ブログ出版局は、前者の場合は段落を段落として処理しますが、後者の場合、あるいは改行を変換するモードにしていない場合は、記事の内容全体を1つの段落として処理します。

例えば、記事の内容が次のとおりであるとして、段落の先頭を1字分字下げする場合は、レイアウトの違いが生じます。

山路を登りながら、こう考えた。

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

空行が段落区切りに変換される場合(MovableType, FC2ブログ等)

山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

改行が単純に反映される場合(JUGEM等)

山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。

情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

例えば次のレイアウトを再現したいとします。

髪や身体がセメントの粉まみれになっている女が、キャラメルの箱から二粒位ずつ、その附近の子供達に分けてやりながら、
「うちの健吉と仲よく働いてやってけれよ、な」と云っていた。木の根のように不恰好に大きいザラザラした手だった。
子供に鼻をかんでやっているのや、手拭で顔をふいてやっているのや、ボソボソ何か云っているのや、あった。
「お前さんどこの子供は、身体はええべものな」
母親同志だった。

空行が段落区切りに変換されるブログでは、次の通り記述すればよいことになります。

髪や身体がセメントの粉まみれになっている女が、キャラメルの箱から二粒位ずつ、その附近の子供達に分けてやりながら、
「うちの健吉と仲よく働いてやってけれよ、な」と云っていた。木の根のように不恰好に大きいザラザラした手だった。

子供に鼻をかんでやっているのや、手拭で顔をふいてやっているのや、ボソボソ何か云っているのや、あった。
「お前さんどこの子供は、身体はええべものな」

母親同志だった。

段落内の改行を抑制する

「段落内の改行を抑制する」オプションをチェックすると、段落内の改行が除去され、段落区切りだけが反映されます。また、改行を変換しない場合、あるいは段落区切りがないタイプのブログでは、2つの連続する改行(HTMLの<BR>タグが連続する場合)を段落の区切りとして認識します。

このオプションは紙面の節約に有効です。